シェル・シルヴァスタイン作・絵 絵本である。 大きなりんごの木と男の子のお話。 仲良しのふたり。男の子が大好きな木は、男の子の成長と、その希望に応じて「与える」事に いつも喜びを感じていました。りんごの実を与え、枝を与え、幹を与える・・ 最後には切り株になっても、腰をかける事が出来る椅子の役として「与える」事を忘れない。 そこに喜びを感じるりんごの木・・。 友人に勧められ読んだ絵本です。 絵本?と思ってバカにしてたけど、深い本です。 文字が少ない分、その行間に流れるメッセージがよりいっそう濃く伝わってきました。 「愛」と「生き方」を考えさせてくれる物語でした。 勝ち組、金持ち父さん、セレブという言葉が踊る中、どうしても自分の事が優先される風潮があるように感じるのは私だけ?さらに意味を履き違えた個人主義が追い討ちをかけ集団行動、社会生活に息苦しさを感じる若者・・。 太古の昔から、私達人間は互いに何かを「与え合う」行為をプログラムされているらしいです。 脳神経活動を計測した、こんな研究結果がありました。 自分の報酬が少なくなっても、相手がハッピーになる協力や、慈善団体に寄付した時、脳内では線条体と呼ばれる報酬と関係する部位が活動していたという事です。 つまり、何かを「与える」という行為は、金品を受け取る時と同じように、私達は幸福感を味わう事が出来ると言うことです。 じゃあ、「与える」行為をもっと増やせば、さらにハッピーになれるという事ですね。それは大きな事ではなく、自分が出来る小さな事、切り株になった木のように何の役に立たないと思うような事でも、他人の役に立つ事はきっとあるんでしょう。自分じゃ気が付かないだけなのかも・・ 肩肘張らずに出来る事、これからも探して生きたいですね。
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